岩田智輝の横浜移籍が発表された。前線が日替わりな大分にあって、3バックはほぼ替えが効かない不動のメンバーであり、その中でも岩田は右サイドの攻撃サポートや膠着状態からのゴールなどで存在感を示していた。片野坂監督のコメントも出され、クラブとして遺留したが引き止められなかったという言い訳めいた内容が記されているが、プロヴィンチャの宿命なので受け入れるしかないだろう。
岩田は本来、4バックで活きる選手。大分もJ3時代は4バックを採用しており、彼の初ゴールは右サイドを駆け上がって決めたJ3最終節の鳥取戦、僕が生観戦した目の前でのゴールだ。同じ試合で、鳥取のフェルナンジーニョに振り回されたあげく、抜かれてゴールを決められた場面も記憶に残っているが、イニエスタのようなタイプよりフェルナンジーニョのような俊敏なタイプが苦手だ。また、オリンピック代表の試合で露呈したように、サイドからの高いクロスにかぶってしまうことも多い。
移籍する以上は横浜でポジションを勝ち取って欲しいし、代表でも活躍してもらいたい。そして、将来何らかの形で大分に戻ってきてくれたら、それもありがたい。大分は湘南の坂を獲得するという情報があるので、新しい戦力に期待しよう。そして、羽田や高橋にも成長してもらおう。
