【鳥栖―大分】TO DOの消化

降格のないシーズンで、最終節で勝っても順位が上がる可能性もない。大分にとってはモチベーションの難しいゲームとなった。結果的には「TO DOリストの消化」になったように思うが、例えば出場機会の乏しい選手にチャンスを与えることだったり、オリンピック代表合宿を控えた岩田を休ませることだったり、町田にバースデイゴールとJ1初ゴールを決めさせることだったりした。渡も久しぶりのゴールを彼らしいプレーで決めたが、前回のゴール同様に追いつかれる展開となった。

今日の一番の難敵は、荒れたピッチだった。思わぬ方向にバウンドし、なかなか足元に収まらない。かつてJ2時代に甲府に2-6で負けた試合のような展開を恐れていたが、GKムンとDFラインのボール回しは見ていてかなり怖かった。もう少しセーフティに行ってもよかったのではないだろうか。高木も岩田もいないのだから。

これでコロナ禍の下でのシーズンが終了した。来季は予算の関係もあり、補強は難しくなるだろう。2種登録から昇格する弓場を含め、高畑や井上、藤本、高橋らによる底上げに期待せざるを得ない。まあ、鈴木も羽田も特別指定時代はほとんど実績を残せなかったのだから、ここからの飛躍は十分可能だろう。サポーターがホームゲームに来場したくなるようなプレーで、収益を伸ばせるチームにしてほしいものだ。