【大分―G大阪】交代カードのメッセージ

チャンスは作った。しかし、最終的に東口を破れなかった。それこそがサッカーの面白さなので、好セーブに遭ってしまったことは致し方ない。ただ、大分の選手交代に籠められた意味が見出しにくかったのも、また確かだ。チャンスも作っていたしバランスも悪くはなかったが、伊佐と三平、そして羽田はもっと早く下げてよかったのではないか。彼らが悪いというよりも、ギアを上げるメッセージが出されなかったことに違和感があるのだ。

星がもうひとつ機能しなかったのは守備に時間を割いたためで、刀根を入れて三竿をサイドに出すのは守備を固めるメッセージだ。4枚替えに踏み切ったのは82分なので、いかにも遅い。8分+アディショナルタイムで何とかしろというのは、サブの選手にも過剰な要求でしかない。

 

大分 0-1 G大阪(得点:パトリック)

<GK>
ムン  : 6.5 信じられない好セーブ

<DF>
岩田  : 6    もう一工夫欲しかった
鈴木  : 6    アデミウソン渡邉千真は抑えたが
三竿  : 6    怖いミス散見

<MF>
松本  : 6    再三サイド崩す
長谷川 : 6.5 ひとり抜く意識も見たい
羽田  : 5.5 高さを生かせず
星   : 6    上下動が効果的

<FW>
三平  : 5.5 連携で崩せず
伊佐  : 6    プレスバックで貢献も起点にはなれず
田中  : 6    決め切れず

<SUB>
刀根  : 5.5 足元スキルは不安
島川  : 6    持ち味出しづらい展開
髙澤  : 5.5 もっと長く見たい
知念  : 6    起点にはなったが
野村  : 6    セットプレーに可能性

<監督>
片野坂 : 5.5 交代のタイミングと意図がわからない

 FC東京との試合をACL対応で消化しているために、来週は試合のない週末だ。昨季も終盤に研究されて点が取れなくなっていたが、ここからFW陣の連携でゴールを生み出す必要がある。いわゆる「3人目の動き」をするためには、お互いのスピードた特性を理解して瞬時に行動に移せなければならない。2週間あるので、少しでも詰めてもらいたい。