【UEFA CL決勝】バイエルン―PSG

時間的にライブでのDAZN視聴はできなかったが、ハイライトを見るだけでも迫力とレベルの高さを十分に感じることができた。とにかく素晴らしかったのは、GKノイアーの足の動きだ。キャッチでもなくパンチングでもなく、長い足を駆使してシュートブロックすることに意識が向いている。おそらく日本人が真似をしようとすると、監督や指導者に怒られてしまうのではないかと思うが、ゴールを守る上での選択肢として持っておくのは意味があるはずだ。

パリ・サンジェルマンの攻撃も見どころは満載だったが、特にムバッペに仕掛けの速さと迷いのない一連の動きに目を奪われた。Jリーグで見るような「動きだけは激しいが、流れとしては淀んでいる」プレーではなく、3つ4つ先のプレーまで想定して動きを選択しているように見えた。そして、それを止めるバイエルン・ミュンヘンの守備陣はコンパクトにゴール前を固めていて、DFの動きがシンクロして見えた。

結果的に、強力な矛と盾のぶつかり合いは盾のバイエルンが勝利したことになるが、最高峰のリーグ戦の決勝だけあって、単にゴール前を固めて勝ち切るような無粋なサッカーではなかった。コロナ禍でスタジアムでの観戦が9ヶ月もできていない僕ではあるが、こういうプレーを見せつけられるて、早く生観戦ができる日が訪れて欲しいと願う気持ちが強まった。