【ウェスタン&サザンオープン】大坂―ムチョバ

女子テニスの大坂なおみにとって久しぶりの実戦となったウェスタン&サザンオープンは、コロナの影響で例年のシンシナティからニューヨークに会場を変更しての開催。いかにも大坂らしいところは、本領を発揮するまで時間がかかるところ。ファーストセットをタイブレークで落としてしまう。ランキング26位のムチョバの出来も悪くなく、ハードヒットでコースを打ち分けるテニスで大坂を脅かす。

それでも今日の大坂は表情が落ち着いており、感情を露わにしたりすねてみせたりする素振りを見せなかった。ファーストサーブの確率が上がらなくても焦らず、しっかりとチャンスをものにしてセカンドセットとファイナルセットでは危なげなく勝ち切った。サーブはもう少しどうにかして欲しいが、今日の出来ならば大崩れはしないのではないだろうか。

次戦の相手は、かつてコーチを務めていたサシャ・バインが指導するウクライナ期待の新星ヤストレンスカ。メディアは騒ぐかもしれないが、大坂本人はさほど気にしていないのではないかと感じる。いずれにしても、ピークを持ってくるべきは次の大会であるUSオープンなので、無理をせずに試合勘と勝負師魂を取り戻してくれることを願う。