【大分―鹿島】ポゼッションサッカーの幻影

 ハイプレスでボール回しを拒まれるから、早めに仕掛ける。しかし、連携不足と個人のスキルの問題でパスがずれてロストしてしまう。ここ数試合は、その繰り返しだ。いつも書いている通り、大分は選手の故障情報を極力出さないので、誰が出られるコンディションなのかサポーターには知る由がない。その中で試合ごとにメンバーが変わり、連携不足を露呈する。いったい、練習では何をやっていて、監督は何を見ているのだろうか。

片野坂監督はインタビューで「大分はムン以外は日本人で、コミュニケーションをとりながら戦う」というようなことを言っているが、それは選手層の薄さに対する責任転嫁にも見えるし、過去にもブラジル人を取っておきながら使えあい試合が続いたことへのエクスキューズにも見える。このタイミングで出すには、非常に印象の悪いコメントだった。

 

大分 1-4 鹿島(得点:髙澤/エヴェラウド3、伊藤)

 <GK>
高木  5.5: PK献上は余分

<DF>
小出  5.5 : パスの精度に課題上
鈴木  6    : 今日は悪くなかったが  
三竿  5    : やや空回りか

<MF>
岩田  5   : 田中へのパスが全部長い
長谷川 5.5 : 出し先なく迷う
島川  4.5 : バランス崩した張本人
香川  5    : サイドを崩せない

<FW>
髙澤  6    : 序盤は輝いたが
知念  6    : なぜ交代なのか不明
田中  5    : 連携悪くチャンスつぶす

<SUB>
渡   5    : 求める役割が合っていない
佐藤  5.5 : 奮闘したが流れは変わらず
小林成 6    : 存在感は示した

<監督>
片野坂 4   : 3連敗から何も立て直せていない

 

3-4-3-2というシステムに選手をあてはめるだけなら、素人でもできる。ポゼッションにこだわるのか、それを捨ててショートカウンターを狙うのか。昨季の前半はその切り替えができていた。もちろん藤本憲明というカードを持っていたからではあるが、今の布陣でもできなくはないはずだ。要は、ポゼッションサッカーが幻影となった今、監督として戦術をどうするのか。課題はそれに尽きる。