【コミック】トクサツガガガ(19)

NHKのドラマを1話だけ見たのがきっかけで読み始めたこのコミックスも、いよいよ次巻でラストとのこと。ドラマで小芝風花が演じていた仲村叶とはちょっと雰囲気が違ったのでなじむまでに時間がかかったけれど、作画がイマイチな一方でストーリーに深みを与えている「真理」に引き込まれて行った。いわゆる「ヲタ」の世界は、僕も近いものがあるのでよく理解できるし、今の会社の事業にも絡む分野なので親しみが沸く。

母親との確執はひと段落してしまったので、おそらく最終巻はダミアンこと田宮少年との仲直りがテーマになってくるのだろう。そこで大団円に持ち込むには無理もありそうだが、特撮番組終盤の急展開を良い意味で模倣するのではないかと予想している。それはそれで文脈としてはあり得るので、たぶん僕もついてゆけるだろう。

この作品では北代さんとミヤビさんが、僕の好きなキャラクターだ。ヲタを隠してクールを気取る北代さんとひとクセありながら天然ボケのミヤビさんが、展開のスパイスとなっている。主人公が絵的にキャラ立ちしていないだけに、脇を固める彼女たちが重要なのだと思う。