【映画】ジュラシック・ワールド/炎の王国

前作が子供向けを意識してしまった上に、いろいろ社会的な課題指摘も詰め込みすぎていて消化不良だったことを考えると、本作でストーリーをシンプルにしたことは大いに評価できる。子役の使い方も妥当で、あくまで内容は大人に向けたものになっていた。変にファミリーを意識せずに、映像で楽しませればそれでよいのだと思う。

恐竜が走るシーンには作り物感があったものの、それ以外の動きは実に見事だ。目の動きや跳ね方などにはリアリティが十分にあり、寝たふりをするシーンも緊迫感を醸し出していた。唯一気になったのは、逃げる人物が助かったと思ったら横から襲われるという展開を2回も使ってしまったことだが、これはあえて狙ったものなのだろうか…

これでシリーズが終わりとも思えるエンディングでもあったが、エンドロールの後にあえて映像を挿入したということは、ここから次につながるのだろう。ユニバーサルは2021年の公開を考えているという発表をしているので、COVID-19の影響がなければまだこのシリーズを楽しめそうだ。舞台はラスベガスだろうか?