【#TogetherAtHome】自宅からのライブストリーミング

WHOが絡むGlobal Citizenのイベントとして、レディーガガが中心となってジョン・レジェンドテイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュら多彩なミュージシャンがライブを自宅から配信したイベント「#TogetherAtHome」。米国では3大ネットワークが中継し、アップルやシスコ、スターバックスなど大企業がスポンサーに名を連ねていた。WHOのテドロス事務局長も出演したが、彼や組織への異論もないわけではないし、トランプ大統領の強硬姿勢もある中で、政治色を排除して純粋な啓発ドキュメンタリーと音楽エンターテイメントに仕上げたことが素晴らしい。

ローリングストーンズが4人のメンバーがそれぞれ楽器を携えて(ドラムスだけは、明らかにエア参加だったが)自宅から見事なコラボを見せれば、ジョン・レジェンドサム・スミスも遠隔でのハーモニーを合わせる。このあたりは通信技術とIT進化の勝利であり、今の時代だからこそ実現できたものだ。

エルトン・ジョンスティービー・ワンダーポール・マッカートニーといった大御所が健在ぶりをアピールしていた。ポールは「レディ・マドンナ」だったが、確かにこの歌詞は今のご時世にはメッセージになりそうだ。個人的には、感染防止のために延期された来日公演のチケットを買っていたグリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングの弾き語りにも大満足だった。ラストはラン・ランのピアノにアンドレア・ボチェッリとセリーヌ・ディオン、レディーガガ、ジョン・レジェンドが合わせるという豪華なコラボレーションによる”The Prayer"で圧巻だった。

ちなみに、日本時間の朝9時からのプログラムは第2部で、その前にストリーミングをつないだ時間が6時間あったが、この中で聴いたホージアの"Take Me to Church"が僕の心には一番響いた。