【タイオープン】日比野―スビトリーナ

フェドカップでスペインに、というよりカルタヘナクレーコートになすすべなく敗れた日本女子。オリンピック資格狙いの大坂と土橋キャプテンお気に入りの奈良に押し出された形となった日比野菜緒が、ホアヒンの大会で存在をアピールするかのように躍動した。相手はWTAランキング4位のスビトリーナ。4月に大阪・靭で開催されるフェドカッププレーオフで、対戦することが決まっているウクライナの選手だ。

ファーストセットは先にブレークしてすぐ返されたが、さらに突き放すしぶとさを見せる。そしてセカンドセットは、一気に5ゲームを連取して流れを渡さなかった。サービング・フォー・ザ・マッチで返されてしまったのは反省点だが、終始攻める姿勢を見せてスビトリーナを気迫でも上回っていたのは素晴らしい。

そして、まさに今、日比野は準決勝を戦っている。大坂なおみを含め、なかなか調子が安定しない日本女子だが、ダブルスの青山修子と柴原瑛菜は絶好調で、フェドの勝利に続いてサンクトペテルブルクでも決勝に進んでいる。フェドのプレーオフから東京オリンピックに向けて、ピーキングをうまく合わせられた選手を起用してほしいもの。それを見極めることこそ、スタッフの仕事のはずなのだ。