【全豪オープン】大坂―ガウフ

大坂なおみは、意地を張っていたような気がする。体が動いていないにも関わらず、不必要なまでに力を込めてしまって、結果としてアンフォーストエラーになる。もう少し待って打てばよいものを、伊達公子が得意としていたライジングのように早いタイミングで振りぬいてはネットにかけてしまう。そんなことの繰り返しだった。

4ヶ月前のニューヨークで、大坂は敗れたココ・ガウフを労わって一緒にオンコートインタビューを受けた。そのことがあったから大坂はムキになり、ココは恩返しというわけでもないだろうが、勝つことで自分の成長を示したかったのだろう。大坂の自滅だったとはいえ、ココのショットの鋭さは素晴らしかった。彼女がいろいろな意味で成長しているのは、誰の目にも明らかだ。

大坂はこれで大きくポイントを失い、ランキング争いでも苦境に立つことになった。しかし、恐らく今の大坂は短期的なアップダウンで一喜一憂するようなメンタルではないだろう。まだシーズンは始まったばかり。ここから徐々に上げてゆけば、ランキングも結果もついてくる。