【デビスカップ】カナダが準優勝

デビスカップファイナルズは、大躍進で旋風を起こしたカナダを地元スペインがねじ伏せ、新しいフォーマットでの最初の王座に輝いた。カナダは準決勝まで、ポスピショルとシャポバロフが二人で凌ぎ切っての決勝進出。その決勝では、これまで控えに甘んじてきたオジェ・アリアシムを起用した。ケガの影響なのかと思いきや、バウティスタ・アグートとの一戦では接戦を演じ、悪くないパフォーマンスを披露してくれた。

一方で、決勝の大舞台を逃したポスピショルの表情には陰りがあった。ダブルスまでもつれれば出番は確保されていたのだが、オジェ・アリアシムに続いてシャポバロフもナダルに敗れてしまったために、決勝の舞台でのプレーは叶わなかった。ただ、シャポバロフもチャンピオンシップポイントを握られながら、スーパーショットでセーブするなど見所は十分に作ってくれた。

カナダが決勝まで進んだことは、テニス大国ではなくともチャンスがあることを示したといえる。日本も錦織圭が出場していれば、ラウンドロビンを勝ち抜けるチャンスは十分にあった。ダブルスの比重が相対的に上がっただけに、マクラクラン勉と内山靖崇だけでないバックアップ体制も考慮しておく必要があるだろう。