【デビスカップ】ツォンガ―クライノビッチ

デビスカップファイナルズのラウンドロビン最終日は、日本の敗退が決まってしまった中でフランスとセルビアが対戦。シングルスはツォンガとクライノビッチだったが、クライノビッチの安定感が素晴らしかった。杉田祐一との一戦でも乱れずに危なげなかったが、それにも増してミスが少ないテニス。ツォンガが手をこまねいている間も、常に積極的に仕掛けていた。

これから始まるMatch 2は、ペールとジョコビッチ。西岡に敗れて不調がうかがえるモンフィスを外したともいえるし、奇想天外なプレーでジョコビッチを攪乱してくれることをキャプテンのグロージャンが狙ったともいえる。初戦を落としてフランスが勝つ確率は大幅に下がったとはいえ、ペールがジョコビッチに一泡吹かせてくれれば、ダブルスにはエルベールとマウが控えている。

敗退した日本では、内山靖崇が小指を骨折しながらもフランス、セルビアとの連戦を戦い抜いていたようだ。無理をさせてしまったのはチームのミスだった言ってもよいが、内山にとってもマクラクラン勉にとっても貴重な経験になったはずだから、長い目で見れば意味のある「無理」だったのだろう。