【大分―東京】幻のジョーカー

前半をスコアレスで凌ぎ、後半にエースを投入して点を取って勝つ。これは、今シーズン何度も見られた片野坂監督の戦術だ。そのために藤本やオナイウが前半をベンチですごし、その間に勝負の流れが相手に行ってしまう試合も繰り返された。またしても今日、オナイウを20分ほどしか使わない結果となり、ゲームの見どころを減らしてしまった。まさにオナイウは幻のジョーカーだった。

前半早々に元来せっかちなGK高木の軽率な飛び出しに加え、DF鈴木の判断も甘く、東京FW永井にヘッドでかわされて無人のゴールに流し込まれた。さらにその2分後にも、セットプレーから失点してしまう。後半はしっかり攻め込んでいたので、問題はキックオフから全力で来る相手に対して後手に回ってしまうメンタルだろう。

 

大分 0-2 東京(得点:永井、渡辺)

<GK>
高木  :4.5 序盤に判断ミス相次ぐ
<DF>
岩田  :6  完調に戻る
鈴木  :5.5 押し込まれて混乱
三竿  :6  攻守のつなぎで貢献
<MF>
松本  :5.5 仕掛け切れず
小林裕 :6.5 中盤で効いていた
島川  :5.5 さばくのみ
田中  :5.5 精度欠いてチャンス逃す
<FW>
三平  :5.5 消える時間長い
後藤  :5  相手の脅威になれず
小塚  :5.5 FWとしては物足りない
<SUB>
長谷川 :6.5 攻めのリズム作る
オナイウ:5.5 フィニッシュに持ち込めず
伊佐  :評価なし

<監督> 

片野坂  :5  戦術で長谷川健太に負けた

今節の結果で、自動降格がないことは確定した。残り4試合は勝ち点が計算できる相手なので、目標だった45にこだわらずに積み上げたい。来季をにらんでレンタルの選手を使わないということはないだろうが、全力で目の前の試合に勝つことだ。