【USオープン】錦織―クラン

ファーストサーブが入ればそれなりに結果につなげていたし、ラリーでも相手のミスを誘い、パッシングショットも冴えていた錦織だったが、ファーストサーブの確率はひどかった。ただ、この日はクランがそれにも増してサーブが入らなかったので、助けられたということだ。もっと簡単に勝てるはずの相手だったし、そうできる局面もあったのだが、簡単に勝つよりもサーフェスになじむ必要があったのだろうか。

 

そう思えるくらい、サーフェスに合っていなかった印象がある。無理に強打してしまって、思ったようにコントロールできていない場面は目についた。その意味では、大坂なおみも同様。そんなに強く打つ必要のないところで、強く叩きすぎてネットにかけたりサイドラインを割ってしまったり。二人とも、北米シリーズの前哨戦ではあまり結果が残せず、ハードコートにもなじめなかったのかもしれない。

 

鬼門と言われる「奇数年」のUSオープンで3回戦に進出した錦織だが、3回戦はデミノーとの対戦ではないかと思う。苦手ということもないはずなので、ここを乗り切って準クォーターファイナルまでは順当に進んでもらいたい。