エンタテイメント

【映画】ラ・ラ・ランド

事前の情報で「それほどミュージカル一辺倒ではない」とは聞いていたものの、これほどクセのある作品だとは思っていなかった。冒頭のLAの高速道路でのミュージカルシーンがプロモーション動画で印象に残っているが、あの場面で感じた「お気楽なでハッピーな…

【アイルランド旅行記】リバーダンスを観劇

ダブリンでの一番の目当てはフェルメールの展覧会でしたが、リバーダンスの公園が思いのほか印象に残ったので、まずはこちらから記事にします。ガイエティシアターは古い建築ですが、バーも併設された本格的な劇場。僕の席はドレスサークルの1列目なので、2…

【映画】ハドソン川の奇跡

サレンバーガー機長は「ヒーロー」という印象だが、この映画では「アンチヒーロー」との境目をさまよった様子がドキュメンタリータッチで描かれる。あの飛行機は、果たして空港に降りるという選択肢を取ることが可能だったのだろうか。ラガーディアもJFKもニ…

【映画】キングコング:髑髏島の巨神

台北から成田に向かうJALの機内で見た「キングコング:髑髏島の巨神」は、いろいろなことを詰め込み過ぎて焦点がぼけてしまった印象だった。そもそも、エピローグとして描かれる日本兵と米兵の戦いからして極めてステロタイプで、サミュエル・L・ジャクソン…

【コミック】さよなら私のクラマー③

そろそろ第3巻が出ているかと急に思いついて書店に寄ってみると、ありました。この作品は高校女子サッカーを描いたものですが、サッカーの設定が実にマニアック。使われる用語も、「本当に理解して使っているのか」と思うくらいのものなのですが、それだけに…

【3DS】アライアンス・アライブ

6/22に発売された3DS向けゲームソフト「アライアンス・アライブ」。発売日直前から渋谷駅の山手線ホームに巨大ポスター広告が掲示され、京浜東北線や山手線のトレインチャンネルでも、PVが流れていました。 このゲームはレトロな雰囲気を漂わせたRPGなのです…

【トニー賞】第71回授賞式

トニー賞の授賞式をWOWOWの字幕版で見たら、ミュージカルが見たくてたまらなくなってしまいました。途中で挟まれるステージだけでも見応えは十分。特に「The Grate Commet」のジョシュ・グローバンの歌唱は素晴らしかったし、「Come from Away」のストーリー…

【海外ドラマ】ダウントン・アビー

NHKで撮りためていた「ダウントン・アビー」を一気に見ています。まだシーズン4の序盤ですが、とにかくこのドラマはハッピーエンドに縁がありません。登場人物が幸せになりかけると、そこに不幸が降り注ぐというパターンの連続。人は簡単に死ぬし、犯罪や謀…

【映画】ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を見た第一印象は、このシリーズはこんなにコメディタッチだっただろうかということだった。イーサン・ハントの仲間たちが一流スパイというより街のチンピラ仲間という雰囲気だったことは、トム・クルーズ…

【映画】オデッセイ

映画「オデッセイ」は原題が"The Martian"なので、そのまま訳せば「火星人」。さすがにそれでは違和感満点になってしまうので、邦題をつけたくなる気持ちはよくわかります。ほぼマット・デイモンの一人芝居のような内容ですが、それで141分を緊張感を保ちな…

【村上春樹】「騎士団長殺し」を読了

村上春樹の「騎士団長殺し」を読了したが、「第2巻終わり」と書いてあったということは「1Q84」や「ねじまき鳥クロニクル」のように、しばらくしてから第3巻が出るのだろう。 この作品で春樹が表現したことを一言でまとめれば「何が事実かではなく、自分がど…

【アカデミー賞】前代未聞のミス

LAのドルビーシアターで開催されたアカデミー賞授賞式は、前代未聞の幕切れとなった。作品賞のプレゼンターを務めたウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイに託された封筒は主演女優賞のものだったとの説明だったが、使い終わった封筒が再度戻されること…

【村上春樹】騎士団長殺し

村上春樹の新刊が出ることに気づいたのが昨日でした。気分が一気に盛り上がったので、朝の出勤前に渋谷の山下書店で購入しました。「騎士団長殺し」は上下巻で、まだ冒頭の部分した読んでないものの、境遇や興味が僕に通じることもあって興味を惹かれます。

【コミック】さよなら私のクラマー

月刊少年マガジンに連載中の新川直司のコミック「さよなら私のクラマー」は、女子サッカーを扱った内容です。ワールドカップを制した後に低迷期を迎えている女子サッカー界の現状を描きつつ、高校女子サッカーをコミカルな要素を交えながらあぶり出していま…

【海外ドラマ】モ-ツァルト・イン・ザ・ジャングル

Amazonプライムで「モーツァルト・イン・・ザ・ジャングル」のシーズン3を見ました。全10話でしたが、オーケストラの演奏シーンがほとんどなく、スピンオフのような展開になっていました。主人公のロドリゴは、ヴェネツィアではオペラの歌姫の復活をサポート…

【別世界カンパニー】幕末純情伝

高円寺の明石スタジオで、別世界カンパニーの「幕末純情伝」を見ました。知人が出演していたのですが、つかこうへいの戯曲で牧瀬里穂の主演で映画化もされている作品です。沖田総司が女性だったという設定で、小栗忠順や土方歳三、坂本龍馬、西郷隆盛らと絡…

【コミック】ギャラリーフェイク33巻

アートを題材にした細野不二彦のコミック「ギャラリーフェイク」の11年ぶりとなる最新刊が11月に発売されていたことを知り、思わず購入してしまいました。この作品は、かつてメトロポリタン美術館のキュレーターだったフジタが、ブラックマーケットと関わり…

【海外ドラマ】ナイト・マネジャー

ゴールデングローブ賞で興味を持った「ナイト・マネジャー」をAmazon Primeで見てみました。前評判通りキャスティングの妙というか、俳優陣の演技が素晴らしいと感じました。 トム・ヒドルストンの無表情な中に微妙に映る心の動きも見事なら、ヒュー・ローリ…

【ゴールデングローブ賞】授賞式@AXN

AXNで中継された第74回ゴールデングローブ賞授賞式で一番記憶に残ったのは、持ち時間オーバーを確信犯で実行したメリル・ストリープだった。セシル・B・デミル賞を受けた彼女はトランプ次期大統領を批判するスピーチを続けたが、それをハリウッドのスターた…

【海外ドラマ】ウエストワールド

スターチャンネルで放送された「ウエストワールド」は、1973年にマイケル・クライトンの監督・脚本で映画化された作品のドラマ版で、J.J.エイブラムスが製作総指揮に名を連ねています。壮大なテーマパークを作り出したフォード博士を演じるのは、大御所アン…

【海外ドラマ】クワンティコ

最近ハマっている海外ドラマは、Dlifeの「クワンティコ」。実在するFBIの訓練施設を舞台に、研修生たちの成長と暗躍を描く群像ミステリーです。登場人物のキャラが立っていて、主役にしては珍しいインド系のアレックス・パリッシュを筆頭に双子のレバノン人…

【ドラマ】アメリカン・クライム・ストーリー

スターチャンネルで放送していたドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー/O.J.シンプソン事件」は、作品賞を含む9部門でエミー賞を受賞したということで期待していました。実話をベースにしているので、ある程度展開は予想できてしまうものの、陪審員制…

【映画】ブリッジ・オブ・スパイ

僕が一番好きな俳優であるトム・ハンクスの主演作ということで期待していたのですが、もっとスパイ色に強いアクションものかと思っていました。なので、序盤が妙に静的な展開だったことで、少し拍子抜けしていたくらいです。しかし、ハンクス演じる弁護士ジ…

【コミック】聖☆おにいさん⑬

なかなか新刊が出なかった「聖☆おにいさん」の13巻が10/21に発売されたので、早速読みました。いつものことですが、一気に読んでしまうんですよね。最近の傾向として、脇役たちの充実が見どころになっています。今回も天使たちや十一面観音といったキャラの…

【ハリーポッター】呪いの子・リハーサル版

ハリーポッターシリーズのスピンアウトとして、ロンドンで上演されている演劇のシナリオ「ハリーポッターと呪いの子 第一部・第二部 特別リハーサル版」を原書で読みました。ハリーポッターとダン・ブラウンのラングドンシリーズは、翻訳が待ちきれなくてず…

【コミック】グッドナイト、アイラブユー③

以前、新宿の紀伊国屋書店でたまたま第1巻を見つけて読んでみたら、すっかりハマってしまった「グッドナイト、アイラブユー」。第3巻は僕がちょうどこの夏に訪れたイタリアが舞台ということもあって、一気に読んでしまいました。ヨーロッパの都市を魅力的に…

【浦沢直樹】Billy Bat完結

浦沢直樹のビリーバット20巻をやっと読みました。19巻を読み終えて、あと1冊かと思うとなかなか手が出せなかったのですが、3連休の最終日に買ってしまいました。19巻をざっと復習して、ついに最終巻のページを手繰りました。 この作品のストーリーは、時代を…

【映画】ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた~

スターチャンネルで見た「ウェイトレス~おいしい人生のつくり方」は単純なコメディかと思いきや、恋愛や家庭内暴力など結構骨太なテーマを描いています。コメディ色が漂っているのは、ウェイトレスのトリオが絡むシーンのインパクトがあるからでしょうね。 …

【アニメ】新海誠作品を追って

「君の名は。」があまりによかったので、huluで新海誠の監督作品を追っています。長編モノでは「ほしのこえ」、「秒速5センチメートル」と「言の葉の庭」を見ましたが、どれも発展途上な印象だったので、「君の名は。」で世界観が完成したのかもしれません。…

【映画】シン・ゴジラ

僕の周囲では賛否両論真っ二つだった「シン・ゴジラ」を、ようやく鑑賞する機会があった。日本の政治家や政府の体制を揶揄するような長い長い前段を耐えれば、理系的合理性を追求した「ヤシオリ作戦」に心踊らされる。日本らしさを最大限表現することで、戦…