アート/絵画
MOCA Shanghaiこと上海当代美術館は、国営の現代美術館。展覧会の出展作品に対する検閲が厳しいと聞いていましたが、上の画像のようなポップなものもあれば、下の画像のようなシニカルなものもあり、幅広さを感じました。 上の画像はフランスのミューラルア…
天王洲アイルのボンドストリートを中心にして開催されている「天王洲アートフェスティバル」は、持ち主の許可の下に描くウォールアート、つまりミューラルのフェスティバルです。ライブペインティングも実施していて、この日はちょうどaryz(アリス)が「The S…
上海駅の南西には、ギャラリーやカフェが並ぶM50という施設があります。時間が合わず、営業時間内に訪れるとこができなかったのですが、近くの莫干山路(モーガンシャンルー)にはグラフィティアートが連なっています。重なり合うようにお互いが自己主張して…
今回の弾丸上海で一番の目的は、この上海ビエンナーレでした。きっかけは、「美術手帖」の上海現代アート特集を読んだことで、伝統的ではない部分に興味を持ったんです。もうすぐ会期が終了してしまうので、すべりこみセーフ。映像とインスタレーション中心…
チケット購入から入場まで30分待ちの「顔真卿―王義之を超えた名筆」展。中国や台湾からの観光客が大挙押しかけているという情報に身構えてトーハクに向かいましたが、入館は比較的スムーズでした。ところが、目玉の「祭姪文稿」は60分以上の行列になっている…
サントリー美術館で開催されている河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の展覧会「その手に描けぬものなし」を訪れました。河鍋暁斎はカラフルな色彩や扱う対象の多彩さから、若冲のような印象を受けがちではありますが、彼の魅力は筆のタッチを最大限に活かすテ…
神戸のメリケンパークには、Pow Wow Japanの際のミューラル、つまり壁画が残されています。この作品は、ケヴィン・ライオンズの描いたモンスター。アメコミっぽい雰囲気を漂わせたキャラクターが印象的でした。
駿河台にあるアテネフランセはル・コルビュジエに師事した吉阪隆正による建築ですが、アルファベットを散りばめたピンクの壁が印象的です。落葉した街路樹のシルエットと相まって、とてもアーティスティックですね。
昨年に続いてご案内をいただいたので、土曜日に多摩美術大学統合デザイン学科の卒業制作展を見に上野毛キャンパスへ。プロダクトよりのものからミニマルの極みまで、荒削りだけど可能性を感じる展示でした。複数の平面を使って立体を表現する岩井稜さんの「D…
エマニュエル・ムホーはフランス人のアーティストですが、東京に移住して建築デザインの仕事もしているそうです。巣鴨信用金庫の店舗建築を複数担当しており、鮮やかなカラーリングを活かした印象的なデザインになっています。この画像は、川口市の中青木支…
上野の森美術館で開催中のフェルメール展は、1月9日からベルリンのアルテ・マイスター絵画館所蔵の「取り持ち女」の展示が始まっています。初期の作品ですが、「マルタとマリアの家のキリスト」に近い色使いや構図という印象でした。比較的大きいサイズの作…
この画像は、スペインのアーティストPejacの作品ですが、梶ヶ谷と向ヶ丘遊園の間の神木本町交差点の近くにある居酒屋「呑呑」の壁に描かれています。香港やソウルなどにも作品があるようですが、日本に現存するのはここ川崎と千葉県の成東駅近くにしかないよ…
恵比寿ガーデンプレイスの東京都写真美術館で開催されているマイケル・ケンナの写真展を訪れました。モノクロームの持つパワーを、あらためて実感させられる展覧会でした。視覚で処理する情報量を減らすことで、伝えたいメッセージが明らかになります。そし…
オープンの際には草間彌生の作品をフィーチャーしていたGinza Sixですが、クリスマスのデコレーションはニコラ・ビュフを起用しています。ポップなキャラクターをモチーフに、モバイルサイトと連動してARによる独特の世界観を展開した作品で、この画像のエン…
森美術館の「カタストロフと美術のちから展」へ。序盤の作品は東日本大震災や911をストレートに扱っていて、メッセージが明確な上に強すぎるので、観る者が感じる、あるいは思いを寄せる余地がないと感じました。ストレートな事実という意味では、嫌というほ…
たまたまチェックしたInstagramで、ミューラルアーティストユニットのwhole9が渋谷でライブペインティングをしていることを知りました。仕事を終えてマンハッタンレコードに立ち寄ってみると、すでにミューラルは完成してしまった様子。でも、描き上がったば…
長期休館から復活したBunkamuraのミュージアムで先週金曜日に開幕した「ロマンティック・ロシア」は、国立トレチャコフ美術館所蔵の作品からの展覧会。誰もが知っているようなマスターピースはありませんが、ロシアへの深い理解と愛情に裏打ちされた構成は見…
上野公園の国立西洋美術館で開催されているルーベンス展へ。ルーベンスが扱うテーマは神話や宗教。描かれる人物には、役割が明確に与えられています。言い換えるなら、全体と個のミッションが明確で、それらに対するコミットメントも疑いないということ。そ…
池尻大橋の104GALERIEで開催されているEl Bochoの個展「Golden Times」。彼はベルリンを中心に活動するミューラルのアーティストです。ミューラルとは壁画のことですが、グラフィティが街中に落書きするのに対して、ミューラルは持ち主の合意を得て作品を壁…
文化の日で無料だった国立近代美術館で「アジアにめざめたら」を鑑賞しました。ナショナル・ジオグラフィックのドラマでピカソが言っていた「理解しようとするな。感じろ」を実践するには格好の展覧会です。コンテンポラリーながら、アジアの今ではなく伝統…
東京都美術館のムンク展は入場待ち20分。メッセージとストーリーがとてもよく伝わる内容で、混んでいなければ素晴らしい展覧会です。以前MoMAを訪れた際にちょうどやっていた展覧会よりも、内容としてはよかったと思います。冒頭の「見えるものを描くのでは…
大徳寺真珠庵で、クリエイターによる障壁画が展示されています。アニメ制作会社ガイナックスの山賀博之や「ファイナルファンタジー」のアートディレクター上国料勇、「オトナの一休さん」の伊野孝行、釣りバカ日誌の北見けんいちといったバラエティ豊かな面…
フィリップス・コレクション展の印象は、それぞれの画家らしい画風が明確な作品が並んでいるということ。美術館によっては有名な画家の名前だけでラインナップされていることもあり、コレクションの方針は見ればわかってしまいます。パサデナのノートン・サ…
上野の森美術館で、待ちに待ったフェルメール展が始まりました。目当てだった「ワイングラス」は、思ったよりも画面が明るく、グラスに隠された女性の表情に想像力を掻き立てられます。顔を上げずにグラスに残ったワインを飲み干したのは、表情を隠したかっ…
国立新美術館のピエール・ボナール展へ。ボナールが描こうとしたのは、キャンバスという限りのある平面に区切られた構図。だから、顔のパーツや表情には重きが置かれないのでしょう。もしかしたらその背後には、細かいデッサンを避けたいという思いもあった…
東急とビームスが渋谷の遊休スペースを利用して、アートなイラストを展示するイベント「渋谷ストリートミュージアム」を展開中です。10人のアーティストが参加していて、カフェとのコラボなどでもおなじみのFaceやKen Kagamiらも参加しているので、楽しみに…
Facebookで知人が紹介していたのに興味を持って、出光美術館で「仙厓礼讃」を鑑賞しました。仙厓の作品は深い学と知識に裏打ちされながらも、わかりやすい言葉で語られるものが多いと感じました。絵画の要素ももちろんありますが、漢詩や俳句などの言葉とセ…
国立西洋美術館で開催されている「ミケランジェロ 理想の身体」展を訪れました。彫刻のポーズは、描きたい筋肉を最も美しく描くべく決められるのだと感じると同時に、フィギュアの足のラインで萌えるからと希望職種を語っていたかつての新卒の気持ちがわかっ…
Facebookの友人の投稿に刺激されて、クレマチスの丘へ。クレマチスを木彫で表現した須田悦弘のミテクレマチス展は作品自体も見事ですが、展示されている空間とのコラボレーションがまた素晴らしい。コンクリートの壁面に配置された作品を、概略図を参考に探…
西新宿の東京オペラシティギャラリーで、イサム・ノグチ展 ―彫刻から身体、庭へ― を鑑賞しました。イサム・ノグチは日本人の父と米国人の母を持ち、ロサンゼルスで生まれて日本やパリ、ニューヨークで活動したアーティストです。 イサム・ノグチの造形は写実…