【シンガポールOP】望月慎太郎ATPデビュー

2年前のウィンブルドン・ジュニアの男子シングルスを制した望月慎太郎が、シンガポールオープンにワイルドカードで出場し、ATPツアーデビューを果たした。まだ17歳ということで見た目にも幼い印象は拭えず、プレーもぎこちなさが目立った。対戦相手は予選を勝ち上がったトルコのセリクビレク。ATPランキングは302位だが、200km/hを超えるサーブを持つビッグサーバー。しかも、このコートはバウンドが弾むサーフェスに見え、望月にとってはやりづらそうだった。

ファーストセットは0-6のベーグルで落としたが、リターンゲームは相手のファーストサーブ次第。サービスゲームもポイントをほとんど奪えなかった。特にファーストセットは、望月のファーストサービスポイントウォンが14%に対して、セリクビレクは79%というあたりは象徴的だ。ちなみにこれはスポーツナビの数字だが、TennisTVの数字はもっと差があったように記憶している。

セカンドセットには少し持ち直してブレークも奪うことができたが、セリクビレクのコートカバレッジの広さに手を焼き、サーブ&ボレーに出ては面を合わせ損ねるという形の繰り返しだった。望月はデビスカップの日本代表として、パキスタンでのアウェー戦に出場する。綿貫陽介を筆頭に、内田海智や清水悠太、上杉海斗という経験の浅いメンバーだけに、流れを掴めなかった場合のリカバリーに不安が残る。

【日独交流160周年】whole9のミューラル

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今年は日独交流160周年とのことで、広尾のドイツ大使館の外壁にストリートアーティストwhole9が壮大なミューラルを描き上げました。いくつかのジャンルで日本とドイツの交流に関わった人物が描かれていて、この画像はそのごく一部だけですが、北里柴三郎シーボルトの部分になります。完成直前の画像なので、もう一度訪れて完成形を確認しないと!

【代々木公園】ミモザと霜柱

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今日の東京は春が来たような暖かい陽気ですが、先週は朝方にはかなり冷え込みました。この画像は先週の代々木公園。咲き始めたミモザの黄色が鮮やかですが、地面には霜柱が下りていました。冬から春への移り変わりの一場面という感じで、季節感を味わいました。
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【映画」マイティ・ソー

ワンダヴィジョンを見始めた影響で、関連のあるマーベル作品を少しずつつぶしているが、先週から今週末にかけては「マイティ・ソー」3作を一気に見た。もともとの興味はカット・デニングス演じるダーシーだったが、レディ・シフやロキなど脇を固めるキャラクターにも味があって、シリーズ化できる要素を存分に持ち合わせていた。

「ソー」は北欧神話の「トール」が原型で、オーディンやロキ、ヴァルキリーといったその系列の神々が登場する。アスガルドという架空の星の物語ではあるが、ヨーロッパの文明にとって宇宙と北極は通じるのかもしれない。だとすると、それはヴァイキングが航海の際の道しるべに、動かない北極星やそれを指し示す北斗七星やカシオペア座を使っていたからではないだろうか。

そして、本作はゲーム・オブ・スローンズの世界観にも似た、英国時代劇のような要素も持っている。王家の争いや世継ぎ、養子もそうだし、王や領主の物語を旅の一座が演じている場面も共通している。日本人が戦国や幕末のドラマを見続けるように、英国やその流れを汲む米国の文化にも、歴史をたどる物語を欲する部分があるのだろう。

このシリーズで、話を膨らませている張本人は、間違いなくロキだろう。だからこそ、Disney+の配信で彼を主人公にしたシリーズがもうすぐ始まる。オーディンの養子でソーを子供のころから騙してきたという設定だが、そのあたりの背景が描かれることに期待したい。浅野忠信演じるホーガンが「バトルロイヤル」で殺されてしまったのは残念だが、ジョシュア・ダラスもジェイミー・アレクサンダーも他の出演で忙しくなって鋼板してしまうのは致し方ないところだろう。

【全豪オープン】大坂なおみ―ブレイディ

ロッドレーバーアリーナやWOWOWの実況席の雰囲気は、なんとなく大坂なおみの圧勝という感じだったが、果たしてそうだろうか。ファーストセットは大坂が先行するもののブレークバックを許し、5-4からの第10ゲームをブレイクするという願ってもない展開だったが、ラッキーといっても差し支えない内容だった。そして、セカンドセットは中盤から大坂のウイナーが少なくなり、ブレイディのミスでポイントを重ねる展開。ブレイディのディフェンスがよく、アングルショットにもしっかり追いついていた。ブレークアップしていたとはいえ、大坂が第9ゲームをキープできていなかったら、勝敗がどうなっていたかわからなかった。

この試合、序盤は大坂もブレイディも動きが硬かった。ファイナルの重圧に加え、風が強かったことも影響していたかもしれない。大坂はそこから、無理をしないテニスに切り替える。特にセカンドサーブは入れることを優先させ、だからこそブレイディがチャンスを作ることができたともいえる。そんな戦術を取れるのも、大坂が勝負どころで恐ろしいほどの集中力を発揮できたから。セミファイナルのセリーナ戦でも逆襲の兆しが見えたところで圧倒的な強さを見せつけて突き放した。セリーナの涙は、大坂の勝負強さに打ちひしがれてしまったからだろう。

プレゼンテーションでも、余裕のスピーチを披露した大阪に死角はなさそうだ。オフコートでも注目を集めながら、ここまで自分を高め続けている彼女に、敬意を表したい。おめでとう、なおみちゃん!

【近藤康太郎】三行で撃つ

「三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾」は、朝日新聞で名物記者と呼ばれる近藤康太郎の著作。文章を書く者の心得といえる内容で、書くことにそれなりにこだわりを持っている僕にとっては刺さる内容が多く、これからのバイブルになりそうな本だった。

(ここから引用)
歌や、踊りや、ものがたりが、〈表現〉が、この世に絶えたことは、人類創世以来、一度もない。それは人間が、表現を必要とする生物だから。雪の朝の冷気のような、清潔で柔らかな、明るさというより深みのある、気持ちが開けるような、生きる空間が広がるような、そんな「おもしろさ」が、人間にはどうしても必要だったからだ。
(ここまで)

この部分は事業としてのエンタテインメントにも通じる。震災やコロナ禍でも、いわゆる「生活必需品」には括られないゲームの類いがユーザーに求められ続けてきたとこからも、著者の思いには疑いなく同意できる。

著者の掲げる「常套句は使わない」ことや「オノマトペも使わない」ことは、僕もまた心がけていること。読ませるためには、文章にグルーヴ感が必要」という主張も、一度書いた文章を音読して流れを確認する僕の流儀に通じるものがある。「ナラティブ」や「パロール」という考え方も参考になるので、企画書やニュースリリース、シナリオも含めて「書く」ことに関わる人にはおすすめしたい書籍だ。

実は著者は大学の同級生で、ゼミで一緒だった人物。もともと一匹狼集団のゼミだった上に、僕たちの代を最後に先生が大学を移られたこともあって、卒業以来まったくゼミの交流はありませんが…

【全豪オープン】ナダル―チチパス

セカンドセットまでの展開を見る限り、「やはりラファは強い」という印象しかなかった。厳しいコースに打ち分ける上に、回転のつけ方も絶妙。ラインの外から巻いて戻ってくるようなショットを連発されては、チチパスとしても苦しかった。しかし、サードセットの中盤以降に流れが変わり始める。チチパスが強烈なサーブを軸に持ち返しつつあったところに、高く上がったボールをナダルがグラウンドスマッシュに行った際に、タイミングを外したように打ち損ねる。背中を痛めているという情報があるので、そのせいなのだろうか。ここから似たような場面が続き、タイブレークをチチパスが制した。

フォースセット以降はチチパスのサーブが冴えを増し、エラーも少なくなる。ナダルは相変わらず厳しいコースに打ち込んでいたものの、精度に陰りが見え始めていた。チチパスは4回戦をベレッティーニの棄権で勝ち上がっているため、年齢差とも相俟って体力的なアドバンテージもあったのかもしれない。イーブンで進みながら最後の最後、第9ゲームをブレークしてそのままセットを奪うとファイナルセットは明らかにチチパス優位に展開した。

なかなかブレークを許さなかったナダルだが、第11ゲームでミスが続き、ついにチチパスがサービング・フォー・ザ・マッチ。続く第12ゲームではナダルブレークポイントを握るものの、これをセーブしたチチパスが押し切った。この感動的な大逆転劇を無観客のロッド・レーバー・アリーナで行ったことは残念でならないが、間違いなく記憶に残る名勝負となった。残る大物はジョコビッチだけだが、試合巧者のメドベージェフと未知数のカラツェフもどう絡んでくるか、興味を惹かれるところだ。