【渋谷西武】Shun Sudoのアート

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西武百貨店渋谷店B館のショーウィンドウ部分に、アーティストShun Sudoのアートが描かれました。コロナ禍でリアル花見が難しいので、これで楽しんで欲しいというアーティストの思いが表現されているとのこと。彼らしいボタンフラワーやLOVEの文字がモチーフになっていて、見た目にも鮮やかなアートに仕上がっています。

【ジャズ】チック・コリアを悼む

チック・コリアの訃報をTwitterで知り、率直に驚いた。ここ数日、頭の中で彼の音楽がリピートしていたからだ。学生時代に所属していたポップス・オーケストラで演奏した"Central Park"や"Night Streets"、それに名曲"Spain"。どの曲もドラムスやベースラインなど、細かいところまで意外なほどに覚えている。

彼の生み出す音楽は、どことなく不完全な印象がある。クラシックのソナタ形式のような様式美は一切排除され、もう1~2小節加えた方が収まりがよさそうなフレーズを淡白に終わらせてしまう。メロディの前半が細密に作りこまれているかと思えば、後半はただ和音だけだったり。おそらく彼は天才肌で、ジャズプレイヤーらしいインプロビゼージョンを大切にしているからこそ、過ぎ去った音を振り返ることはないのだろうと思う。次の音が今の音にどう作用するかを、先天的にとらえて紡いでゆくのがチック・コリアの音楽ではないかと思うのだ。

訃報を知らせるニュース記事のチック・コリアも、いつものように存在感にあふれ、ちょっと気難しそうだけど柔和な表情を見せながら、鍵盤に向かっていた。学生時代に弾いたソロやヴァイオリンに出番のなかった曲で刻んだクラップハンズを思い出しながら、またアレクサにチック・コリアをかけてもらうことにしよう。

【全豪オープン】大坂なおみ―ムグルッサ

良い意味で、疲れる試合だった。すべてのショットに意味があって、その結果がポイントに表れてくるから、プレーのひとつひとつを見逃すことができないのだ。序盤こそ、いつものようにエンジンのかかりが遅い大坂と硬さの見えるムグルッサ、ふたりともぎこちないスタートでどうなることかと思ったが、結果的には素晴らしいクオリティまで引き上げるのだから、さすがとしか言いようがない。この試合では特にテクニックの問題ではなく、メンタルをいかにコントロールできるかという点に見応えがあった。

ムグルッサは最初のサービスゲームを落としたことで吹っ切れた印象で、そこからは緻密で隙のないプレーが蘇った。大坂はサービスのトスアップがなかなか整わず、背面深くに投げ上げてしまう場面が目立ったように思う。風もあったようだが、それよりも、強いサーブを叩き込みたいという思いが強すぎたのではないだろうか。その証拠に、196km/hという高速サーブを含む11本のサービスエースを決めているが、ファーストサーブのパーセンテージは、試合が進むにつれてどんどん悪くなっていった。

セカンドセットで先にブレークを許した後は一時的に修正できたようで、それもあって大坂がセットオールに持ち込む。ファイナルセットも先行された大坂だったが、ムグルッサが2本のマッチポイントを握ったあたりからメンタルをコントロールし直して、ストレートで攻めたいムグルッサに対し、無理をせずバックハンドのラリーに持ち込むことで流れを掴む。土壇場で追いつかれたムグルッサの心の乱れを突いて、最後は一気に押し切った。

試合が終わった瞬間に、見ていた僕も集中から解き放たれて一気に疲れを感じだほどだ。この大会は男女とも競り合いの好試合が多いが、男子はジョコビッチナダルが絡まない試合の方が盛り上がっている印象がある。新たなチャンピオンの出現に、思わず期待したくなる展開だ。

【渋谷ランチ】funny_bunny.om

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Instagramの情報で、この画像のオムライスを提供するキッチンカーが水曜日に渋谷・桜丘に来ることを知り、ちょっと遠いので昼休みにダッシュで買いに行ってみました。近くの専門学校の生徒たちが来る前に並んだので、あまり待たずにゲット。オムレツのふわとろ感が絶妙で、これはリピートしたくなります。ベースのオムライスは750円ですが、ソースとトッピングが選べるので、飽きることもなさそうです。ちなみに、この画像はデミグラスソースにロングソーセージをトッピングしています。

【全豪オープン】青山/ 柴原―カブレラ/ イングリス

全豪オープンテニスの女子ダブルスは、流れを掴んだ者が勝利に至った。特にダブルスでは、流れを掴むと一気にポイントを積み上げる結果になることが多い。ファーストセットを落とした青山修子と柴原瑛菜は、続くセカンドセットもビハインドとなりマッチポイントを握られる。しかし、ここで粘ってタイブレークに持ち込むと、競り勝ってファイナルセットに進む。

ここで青山と柴原がブレーク先行し、2ブレークアップとなったあたりで相手のモチベーションが一気に下がったように見えた。最後は粘られたものの、要所で柴原の強打がハマるとともに、青山が相手のちょうど真ん中を狙いすまして抜くショットを見せた。昨シーズンの青山と柴原は、お互いに遠慮しているような「つき合い始めたばかりのカップル」のような表情だったが、今シーズンは自然な笑顔が増え、会話も自然にかつフランクにできているように見える。ここまでまだ負け知らずで来ているが、その背景にはこの関係改善というか熟成があるように思える。

競ったポイントで、青山と柴原の真ん中に落ちたボールを左右から二人でスイングし、どちらに当たったかWOWOWの画面ではわからないままに相手コートに落ち、ポイントを奪ったシーンがあった。まるで魔球のような形になったが、一歩間違えばお互いを傷つけてしまいかねないプレー。それを支障なくポイントにつなげられたのも、二人の距離感がよくなった賜物だろう。ここからは固くなってしまうシーンも増えそうだが、マクラクラン勉と組んでミックスにも出場している柴原にとっては、大きな成長につながる大会となるだろう。

【全豪オープン】バーティ―ガブリロワ

WTAランキング1位ながら、コロナ禍の丸1年は大会に出場していなかったアシュリー・バーティだが、前哨戦のヤラバレーを制して全豪1回戦も圧倒的な強さで勝ち上がってきた。一方のガブリロワも、負傷から復帰したばかり。展開も勝敗も予想が難しい対戦となった。

お互いアスリートらしい選手同士で、バーティは静かで堅実な印象のテニスを繰り広げ、ガブリロワは闘志と負けん気を剥き出しにして対抗する。序盤はバーティが安定したプレーで有利に進めていたものの、セカンドセットの中盤に流れが一気にガブリロワに傾く。2セッツダウンで勝負は見えたかと思いきや、バーティのショットが乱れ、サポーターを巻いた左足を気にする仕草を見せる。思い切りを欠いたような、自信を失ったようなプレーにも見えた。

そして、よもやのタイブレーク。競り合いの中でガブリロワもセットポイントを握るものの、これをセーブしたバーティが最後は何とか逃げ切った。ここまでバーティを追い詰めておきながら詰め切れなかったガブリロワだが、今のランキングと状態を考えれば、今後に向けて大きなステップとなったはずだ。試合の後にふたりは、しっかりと握手を交わし、仲の良さを見せつけていた。オンコート・インタビューは、バーティのかつてのダブルスパートナーだったデラクア。今日が誕生日の彼女に向けたバーティの軽口をきっかけに、スタンドが"Happy Birthday to You!"の大合唱になったシーンも印象的だった。