【フィギュアスケート】NHK杯

今年はCOVID-19の影響で変則的なレギュレーションのために、ほぼ日本人選手の大会になってしまったNHK杯。羽生も宇野も宮原も不在なので、シングルに出場している選手たちは皆が優勝のチャンスだと捉えたはず。そのせいか全般的に低調な出来になってしまい、男子シングルではアクセルがシングルになって規定違反で点がつかなかった鍵山がショート首位になり、佐藤駿も田中刑事も低調だった。

女子シングルの坂本花織はブノワ・リショーの振り付けを十二分に生かした見応えのある滑りを見せ、失敗したもののトリプルアクセルに挑んだ樋口新葉や復活の気配を感じさせた三原舞依とともに拍手を浴びていた。そして、何といっても見どころはアイスダンス日本国籍を取得して「小松原尊」という氏名を得たティム・コレトと小松原美里が余裕ある演技で首位に立ったが、初登場となった村元哉中と髙橋大輔も見事にノリを合わせて悪くない演技。そして、もう1組の深瀬理香子と張睿中も僅差で続き、日本のアイスダンスの全体的なレベルが上がっていることを実感した。

それにしても、観客の密集度合いはいかがなものか。男子シングルの選手1名が発熱で欠場したようだが、リンクサイドのスタンドにはかなり詰め込んだ感じで観客席が設けられ、「1席おき」のような施策も取られていなかったようだ。収入がなければフィギュア界も辛い状況だとは思うが、ここで無理をする必要があるようには思えないのだが…

【代々木公園】秋から冬へ

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天気予報では、日曜日から最低気温が一気に下がるみたいです。今日は自宅でリモートワークをしていましたが、足元が冷えるのでブランケットを掛けて仕事をしました。画像は、数日前の朝の代々木公園。落ち葉が秋の深まりと冬の訪れを感じさせてくれます。COVID-19もまた勢いを増してきたみたいなので、少し慎重に過ごさないといけませんね…

【大分―C大阪】余力なく

土曜日の川崎戦に精力を注ぎすぎたせいか、大分の選手は動きにキレが見られなかったし、終盤にはすっかりチャンスが作れなくなってしまった。選手層の薄さというか、コンディションの整った選手があまりに少ないようにも思う。久しぶりに登場した高畑は存在感を示すことができず、小林裕紀も髙澤も交代した選手以上のパフォーマンスを発揮することはできなかった。

これでは土曜日の名古屋戦も多くは望めないだろうし、さらにはラストに控える5連戦が大きな足枷なってしまう懸念を感じる。香川が無理だろうが、三平や星あるいは小塚、小出あたりが出られないのであれば、消耗度はどんどん上がってしまうはず。中盤インサイドは豊富なような気がしていたが、あらためて島川と長谷川のコンビが現状のベストなのだと感じた。小林裕紀も前田も、これを上回る状況ではなさそうだ。

そうなると、将来を見越して2種登録選手を使うという手もある。降格のない今季においては、来季の降格「4」に備えて底上げをすることに振ってしまっても構わないのではないか。高畑の起用もその一環なのかもしれないが、リスクを冒すことを過度に避けているように見えただけに、意図がわかりにくかった。

【クラフトビール】Urban South Brewery

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会社の同僚がInstagramでシェアしていた画像のビールが気になってしまいました。アメリカのブルワリーだったのですが、探してみると扱っている通販サイトが見つかったので、思わずポチりました。ニューオーリンズとヒューストンにお店があるUrban South Breweryの出しているフルーツサワービールで、果実感満載でまるでスムージーのような飲み口です。パイナップルバナナもおいしかったけど、グアバグアバスラッシュの甘美な味わいがたまりません。また機会があればぜひリピートしたいと思うような、魅力的なビールでした。

【代々木公園】バラとストリートアート

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週に一度は、朝の通勤途中に代々木公園を通っています。すっかり見慣れてしまって最近は気にも止めなくなった竜と虎の一対になったストリートアートでしたが、ふと気づくと秋バラと見事なコラボレーションを展開していました。アートがあまり見やすく映っていないけれど、現物はもっと見応えがありました。この季節ならではの風景ですね。

【映画】パラサイト 半地下の家族

アカデミー賞で作品賞、監督賞など4部門のオスカーを受賞したという程度の予備知識で見た「パラサイト」だが、ある意味大きな衝撃だった。まずは脚本。一歩間違えばベタなコメディでしかなさそうな展開ながら、奇想天外でありながら現実感を帯びているという点で見事なバランスだった。ただ、これを普通の監督が低予算で撮るとどうしようもない駄作になってしまうし、日本のドラマにありがちな叫んで泣いて終わってしまうパターンに陥りがちだ。そうならなかったことが、アカデミーの作品賞や監督賞のポイントだったのではないだろうか。

そのセンスは、カメラの回し方に表れている。位置やアングルで格調高い雰囲気を醸し出し、ひとつの場面を情感たっぷりに描写する。ストーリーを追うだけにならないところが、この作品の持つ味わいなのだ。俳優陣の評価が低いのも、演技がポイントではないからであり、どう見せるかに集約されていたと言ってよいだろう。ポン・ジュノ監督の手腕に尽きるということなのだ。

もうひとつのポイントは、音楽にある。妙な効果音や収益前提のタイアップに走らず、米国ドラマのようにその場面に合う、いやその場面に何かをプラスアルファできるような音楽を効果的に使っていた。このあたりは、ぜひ日本の映画やドラマにも見習っていただきたいところだ。スノーピアサーに続いて米国でのドラマ化も決まっているようだが、東アジアをごっちゃにしたような妙な取り扱いだけはして欲しくない。

【大分―川崎】川崎の胴上げ阻止

柏戦が延期になったことで、大分はこの川崎戦への十分すぎる準備期間を手にした。選手のコンディションや知念の契約問題も考慮して選択された戦術は、1トップの伊佐を2人の作れるシャドーがサポートする形だった。小出をサイドに置いたのは、スタメンでは出てこなかった三苫を抑えるためではなかったか。ボランチには、欠場明けの小林裕紀をいきなり使うリスクは冒さず、ここ数戦安定している島川と長谷川のコンビだった。サブにも小塚を入れており、シャドーに裏を狙わせずにゲームを作らせる戦術が徹底していた。

立ち上がりにうまく攻め込んだものの、チョン・ソンリョンの好守もあってゴールを奪えない。このまま前半を終わるのは嫌だったであろう大分にとって、谷口を退場に追い込んだ上にPKを決めた野村の経験と自信が貴重だった。終盤は1人多いとは思えないくらいに押し込まれたが、集中を切らさずに逃げ切った。前線での野村のキープ力は、ここでも大きな要素となっていた。川崎の胴上げを阻止したのは、彼の力だと言ってもよさそうだ。

 

大分 1-0 川崎(得点:野村=PK)

<GK>
高木  : 6.5 キックが正確

<DF>
岩田  : 6.5 ボランチでも機能
鈴木  : 6.5 釣り出される場面あるも堅守
三竿  : 6 パスミスは本当に怖い

<MF>
小出  : 6 攻撃時のポジショニングが秀逸
長谷川 : 6 持ち味出す
島川  : 6.5 幅広いカバレッジ
田中  : 6.5 やや切れ欠くも相手の脅威に

<FW>
町田  : 6.5 ゲームメイクにうまく絡む
伊佐  : 6 ポストとチェイスに徹す
野村  : 8 攻撃の主軸ぶり示す

<SUB>
髙澤  : 5.5 サイドで起点作る方が合っている
高山  : 6 守備力で貢献
小塚  : 6 球離れの遅さが不安
小林裕 : 5.5 慎重なプレー
刀根  : 6 守備に徹しクロージングに貢献

<監督>
片野坂 : 7.5 交代カード含め戦術貫く

試合数が不揃いなので比較が難しいが、神戸に勝ち点で並んだことには大きな意味がある。柏は射程圏であり、浦和も残り試合を考えれば十分追いつける。1ケタ順位が見えてきたところで、新たな目標とモチベーションがチームを勇気づけてくれることだろう。